スイーツブームで考える「見た目」と「味」

スイーツの価値

お気に入りのスイーツ

「かわいい、見栄えの良いスイーツ」と言われたら、どんなものを思い浮かべますか?
ニューヨーク風カップケーキやフルーツたっぷりのパフェのような、目に鮮やかなデコレーションがほどこされたものも見た人を楽しませますし、全国の催事場に出店し、行列を作る人気ショップ「ベアホリック」のベアケーキみたいに愛らしいキャラクターを象ったスイーツも、ファンの心を掴んで離しません。熱心なスイーツファンであれば、それぞれが自分にとって「かわいい、見栄えの良いお気に入りのスイーツ」をすぐに思い浮かべることができるでしょう。

では、「おいしいスイーツ」と言われたらどうでしょう?
世の中には、安い材料で適当に形や見栄えだけを整えた、またはブランドのスイーツをマネしただけの劣化版スイーツなども存在します。それらはそもそも人々から大きな注目を集めることなどはほとんどありませんが、目にした瞬間は「かわいい!食べたい!」と興味と食欲をそそるでしょう。

しかし、実際に一口食べてみると工夫のない単純な味、ヘタをすればただ甘ったるいだけのものも少なくありません。
そんなスイーツを口にしてしまえば、食べる前にかわいいと思った気持ちまで裏切られたような気分になり、がっかりしてしまうのではないでしょうか。

値段で決まる価値じゃない

もちろん、高いスイーツ=おいしいとは限りませんし、安いもの=まずいとも限りません。
安い材料を使っていても、おいしく食べられるよう工夫されているスイーツも多々ありますし、値段が高いだけで、特に安物と変わらないようなスイーツもあるでしょう。

「おいしいスイーツ」とは、どんな材料を使っているかではなく、作り手がおいしく食べられる工夫や努力をしたかどうかが価値の決め手となっているのです。

近年、人気のパンケーキを提供する店はずいぶん数を増やしていますが、どの店も高い人気を保っているのは、同じスフレタイプのパンケーキを提供する店でも「この店を選んでもらうための工夫」がされているからです。
また、スイーツを愛するファンたちがその努力や工夫を感じ取り、それぞれの良さを評価しているからとも言えるでしょう。
その店ならではの価値を演出することができているからこそ、各地のパンケーキ店は繁盛しているのです。

パンケーキも含め、多くの人たちから今熱狂的に支持されている最新おしゃれスイーツたちは、長く愛される「おいしさ」、広く愛される「見た目」を兼ね備えていると言えるでしょう。