スイーツブームで考える「見た目」と「味」

おいしいことは大前提

見た目で心を掴む

東麻布の人気店「菓子工房ルスルス」で販売されている猫形の「御神本サブレ」や、日暮里の和菓子店「江戸うさぎ」で話題の「妖怪いちご大福」のように、おいしいだけでなく、見た目の愛らしいスイーツが最近のトレンドです。
企業のキャラクターコラボカフェなどで提供されている、キャラクターのイメージで作られたパンケーキやドリンクなども、味はもちろん、見た目を重視してファンの心をつかみ、人気を博しています。

イベントなどでのキャラクターもの

一昔前なら、いわゆるキャラクターものや、見た目の美しいスイーツは、形ばかりで、味はそれなりというものも少なくありませんでしたが、人々の舌が肥えた現代では、それは通用しません。
「おいしい」こと、そして「かわいい」ことの両方のポイントを抑えなければ、そもそも見向きもされなくなったのです。それでも、バレンタインやハロウィン、クリスマスなどのイベントの時期になると、とにかく見た目がかわいいだけのスイーツが街中に溢れます。

それらはカラフルな見た目などでイベント気分を盛り上げることにひと役買ってはくれますが、味の方は「イベントという高揚感」を最初から加味する前提で、そこまで追求されていないことも多いものです。

長く愛されているスイーツをベースに

先に挙げた「御神本サブレ」や「妖怪いちご大福」などは、地元の人達などから長く愛されてきた目玉商品スイーツをベースに、形をかわいく整え、新しい魅力を付加したというところが人気のカギと言ってもいいでしょう。
企業のコラボカフェなどで提供されているメニューも、以前は冷凍されたものを温めてキャラクターの模様などを適当につけただけというものも多かったですが、今時のコラボカフェのメニューのレベルは比べるまでもありません。店舗で焼きあげた出来立てのものが提供されるようになり、そのような努力や工夫がファンを満足させ、人気につながるのです。

おいしいものが豊富に存在する現代では、おいしいことは大前提であり、物珍しさやかわいさなどの付加価値が必要不可欠になっているのです。

人々の舌が肥えることによって、商品のクオリティーが向上し、それによって更においしいものが次々と生まれるという良い状態だと言ってもいいでしょう。

長く愛され続けているスイーツも、そこに新しい価値を加えることで今まで知らなかった人たちからの注目を集め、人気を得られます。しかし、結局のところ、「おいしい」と「かわいい」が両立できているかどうかは食べてみなければわからないものです。

スイーツを愛するファンは、新しいスイーツにどんどんチャレンジしてみるべきでしょう。